【毛ガニ/タラバ/ズワイ/花咲】四大カニの違いや知られていない豆知識をご紹介

カニ好きな方は多くいますが、種類まで気にして食べていない方も多いと思いますので、今回は国内でよく食べられているカニについてご紹介します。

世界には6,000種類ものカニがいる

世界にはカニが約6,000種類存在し、日本では約1,000種類生息していると言われています。(そんないるんですね…)

タカアシガニやワタリガニ、サワガニなど様々な種類がいますが日本で主に流通しているカニは4種類しかいません。この4種類のカニについてご紹介します。

日本で食べられている種類は4種類

冬の味覚として知られているカニですが、その魅力は口に入れたときの食感と香りです。数千種類ものカニが存在している中、日本では主にズワイガニ、タラバガニ、毛ガニ、花咲ガニの4種類が主に取り扱われています。

ズワイガニ

ズワイガニの旬は11月頃から翌年の3月までです。ズワイガニといえば、すらっとした長い脚が特徴的。身がしっかりとしているので、お刺身をはじめ、お鍋や蒸し焼きなどさまざまな調理法でおいしく食べられていますね!

ズワイガニの価格は季節、そのシーズンの水揚げ量、カニの状態によって大きく変わります。また、ズワイガニは産地によって「松葉ガニ」「越前ガニ」「津居山かに」などいろいろな名前がつけられており、ブランド名が付いている価格は高くなる傾向にあるようです。

タラバガニ

タラバガニは水温の低い海に住んでおり、暖かくなると海底から海岸に上がってくる習性があるため、だいたい4月頃からが漁の時期になりますが、身がぎっしり詰まった硬ガニが捕れる11月以降が旬になります。

タラバガニの価格は時期や産地によって変わります。1kgあたりで計算すると、だいたい4,000円~10,000円くらいで販売されます。

日本の市場で流通しているタラバガニの産地は、アラスカ産やロシア産がほとんど。その理由としては、タラバが獲れる北海道近海では、禁漁区や禁漁期間があるからです。

そのため、国内で流通しているたらば蟹のうち北海道産はわずか5%ほどで、残りの95%は海外産になっています。

毛ガニ

北海道を代表する絶品グルメといえば「毛ガニ」。北海道産の毛ガニは、口いっぱいに広がるギッシリ詰まった身肉の旨みと甘味、たっぷり濃厚なカニ味噌が格別です。

毛ガニは名前の通り、毛に覆われた甲羅が特徴です。オホーツク海から太平洋側という広域に分布し、水深150mより浅い砂地の海底に生息します。

毛ガニは重量に応じて値段が決まり、350gで3,000円〜4,000円、500gで5,000円〜8,000円、600gで8,000円〜10,000円程度です。赤潮の被害により、毛蟹の価格は高騰気味ですが、それでも北海道産の毛蟹を食べるだけの価値はある絶品です。

花咲(はなさき)ガニ

タラバガニと同様に、ヤドカリの仲間である"花咲ガニ"は、北海道根室近郊で水揚げされます。生息域が狭いことと水産資源保護の対象品目になっているため自由に捕獲できず、希少価値があることが知られていることから「幻のカニ」と呼ばれています。

花咲ガニの旬は夏の7月~9月です。花咲ガニの相場はだいたい1kgあたり6,000円~8,000円ほど。

食べられる機会はなかなかないので、機会があれば是非チャレンジしてください!

栄養

カニには大切な栄養素である”タウリン”、”亜鉛”、”ナイアシン”、”アスタキサンチン”、”タンパク質”が含まれています。

タウリン

栄養ドリンクなどで含有量を強く推し出しているタウリン。

タウリンは肝臓や心臓の機能を高めたり、消化器官の中でコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされています。

また、タウリンは水溶性の栄養素なので、水に溶け出してしまいます。タウリンを効率良く摂取するには、カニを茹でた汁もしっかりと召し上がることをお勧めします。

タウリンは肝臓の6割を占める肝細胞の促進しますので、さまざまな栄養素を蓄えたり、栄養素を身体にとって必要なものに変換し、送り出すサポートも行なっています。

亜鉛

亜鉛は成人の体内に約2g含まれます。成人ではそのほとんどは筋肉と骨中に含まれますが、皮膚、肝臓、膵臓、前立腺などの多くの臓器に存在し、さまざまな酵素の構成要素となっている。

酵素は栄養素を吸収したり、栄養をエネルギーに変えたりと、人間の体内で起きるさまざまな化学反応の際に必要なものだとされています。

亜鉛は体内で作ることができない「必須微量ミネラル」なので、食べ物から摂取する必要があるので、少し気を使って摂取するようにしてください!

亜鉛が不足すると、たんぱく質やDNAの合成がうまく行えなくなり、成長障害が起こります。また、亜鉛は味を感じる味蕾細胞の産生に必須なので、亜鉛不足になると味を感じにくくなる味覚障害になる危険性も。

他にも亜鉛が足りなくなると貧血、食欲不振、皮膚炎、脱毛、免疫力低下、神経感覚障害、認知機能障害などのさまざまな症状が現れます。

ナイアシン

ナイアシンは水溶性ビタミンB群の一つで糖質、脂質、たんぱく質などの消化吸収を助けるはたらきがあります。

ナイアシンは魚や肉など多くの食材に含まれているため、通常の食事をしていれば、不足することはありません。しかし、ナイアシンはアルコールを摂取すると代謝のために消費されてしまいますので、アルコールを嗜む人は少し気をつけてください!

アスタキサンチン

アスタキサンチンは赤色の天然色素で、抗酸化作用があるため、身体の酸化を防ぐはたらきがあるとされています。

アスタキサンチンは悪玉コレステロールが酸化されるのを防ぎ、血液中の脂質異常を防ぎ血管の老化を抑制してくれるのです。

抗酸化物質には、紫外線を浴びることが原因で生じるシミやシワを予防する効果が期待されているので、美肌を目指している方は積極的にアスタキサンチンを摂取してください!

タンパク質

たんぱく質は血液や皮膚、筋肉、内臓などを構成するための栄養素です。

たんぱく質は身体の中で分解されアミノ酸に変わります。分解されたアミノ酸には血液、皮膚、筋肉、内臓などを構成するはたらきがあるのです。

また、アミノ酸には体内に入ってきた細菌やウイルスなどと戦ってくれる役割もあります。そのため、たんぱく質が不足してしまうと免疫力が低くなってしまう可能性があります。

健康的な生活のためにも、たんぱく質を摂取できる肉や魚、卵や大豆などをバランス良く食事に取り入れるように心がけることが大切です。

カニの数え方は”一匹” ”一杯”の他にもある

カニの数え方は”1匹(いっぴき)” ”1杯(いっぱい)”どちらが正しいのかとよく話題に上がりますが、他にも1方(ひとかた)という数え方があるのを知っていましたか?

生きている状態のカニは、1匹。
生きていない状態のカニは、1杯と数えます。
販売の際にカニの片方の肩と足をまとめた状態を1方(ひとかた)といいます。
↓こんな感じです

カニ

ちなみに、カニを「杯」と数えるようになったのには諸説あります。

  • 中に水などを注ぎ込めるようなかめ型の容器を表す漢字『杯』が、カニの胴のかたちに似ていることから。
  • 江戸時代から漁師たちはカニを桶単位で取引しており、当時桶を『杯』と数えた名残でそのままカニを『杯』で数えるようになった。

上記の二説が有力です。

まとめ:どのカニも美味しい

カニの種類によって価格や味も違いますが、やっぱりどのカニも美味しいですよね。プレゼントとしても喜ばれる事間違いなしですし、自分へのご褒美としても最適!

北海道産の毛ガニは流氷とともに運ばれてきた良質なプランクトンをエサとし、厳しい冬の間たっぷりと栄養を蓄え身がタップリ。

タラバガニほどの身の量はありませんが、身が柔らかさが特徴で繊細な味をしています。 特に毛蟹のカニミソは、濃厚でコクのある味をしており、苦味よりも甘みがあります!

毛ガニが好きな方には北海道産の毛ガニがオススメですのでぜひご賞味ください!

【特選】 毛ガニ 500g×1尾 オホーツク産