
秋鮭とは? 銀鮭・紅鮭との違いや美味しい食べ方/料理をご紹介!
日本人になじみの深い魚である鮭。
北海道を中心に岩手や青森など複数の地域で獲れ一年間で96,360tも水揚げされています!
家庭料理からコンビニのおにぎりまで、私たちの食生活と切っても切離せないですよね!
ひと口に鮭といっても、さまざまな種類があり、味の違いや旬、どの鮭がどんな料理に合うのか、など知っている人は少ないかと思います。
今回は秋に旬を迎える秋鮭の魅力についてご紹介します。
秋鮭とは?
一般的に、日本で鮭といえば白鮭のことを指します。
白鮭はほかの種類と比べて身の色が比較的薄いことからそう呼ばれています。
ただし、白鮭と聞いてもピンと来ない人も多いのではないでしょうか。白鮭は、漁獲される時期や居場所によって呼び名が変わります。
実は、秋鮭も白鮭のことで、秋に獲れるから秋鮭と呼ばれているのです。
鮭は代表的な回遊魚であり、北大西洋などで2~8年ほど回遊した後、産卵のために故郷の川に戻ってくる習性を持ちます。
鮭が故郷の川に戻ってくるのは9~11月頃。
この故郷に戻ってきたタイミングで漁獲することから秋鮭と呼ばれているのです。
しかも鮭の旬は産卵前、つまり秋鮭は旬のタイミングで獲れる白鮭のことなのです!
秋鮭の特徴は、産卵前のため身が引き締まっており、卵や白子を成長させるために体脂肪が使われているので、脂分が控えめなことです。
身自体があっさりとしているので、そのまま焼いて食べるよりも、バターを使ったホイル焼きやムニエル、フライといった料理に向いています。
銀鮭 紅鮭の違い
秋鮭の他にも皆さんがなんとなく知っている鮭で紅鮭(べにさけ)と銀鮭(ぎんさけ)があるかと思います。
こちらも少しご紹介します!
紅鮭
紅鮭は主に北太平洋に生息しており、日本では滅多に漁獲ができない鮭です。
紅鮭の旬は6~8月頃。主にロシアやカナダから輸入されたものがスーパーに並んでいます。
産卵期を迎えると身が真っ赤に色づくことから紅鮭と名付けられており、栄養が豊富で味も非常に良いことで知られています!
見た目も鮮やかな紅鮭は、塩焼きやお茶漬け、あら汁など、幅広い料理で使用されます。
銀鮭
銀鮭は成長が早いことから国内外で盛んに養殖されている鮭です。
市場に出回っているのはほとんどが養殖もので、輸入される銀鮭の大半がチリ産(ロシア産)です。
銀鮭の本来の旬は8~10月頃だとされていますが、養殖しやすいこともありスーパーマーケットなどでは年間を通して販売されています。
脂肪分が多いのが特徴で、身がふっくらとしていて味にコクがあることから、切り身だけではなく加工品としてもよく使われています
流通量が多いので手に入れやすく、コンビニ弁当やおにぎりなどで使われている鮭はほとんどが銀鮭です。
脂が多いので、シチューなどの煮込み料理や鍋に使うのにも向いています。
鮭は栄養豊富
鮭は栄養豊富で、さまざまな健康効果や美容効果が期待できることから「スーパーフード」と呼ばれることもあります。
鮭にはアスタキサンチン、DHAやEPAが豊富でビタミンB群やビタミンA、C、D、Eも含まれています。
豊富な栄養素を含んだ鮭からは特に①免疫の向上、②記憶力の向上、③老化の防止が見込めます
①免疫の向上
鮭にはアスタキサンチンやビタミンC、ビタミンEなど抗酸化作用の効果がある栄養素が複数含まれており、活性酸素を除去する働きが期待できます。
活性酸素とは、高い殺菌力を持ち、体内に侵入した細菌やウイルスを排除する役目を持っています。
しかし、ストレスなどの影響により活性酸素が過剰に生成されると、正常な細胞まで攻撃してしまうのです。
アスタキサンチンなどの抗酸化作用が高い栄養素は、増えすぎた活性酸素が細胞を傷付けるのを防ぎ、免疫機能が衰弱するリスクを軽減してくれます。
さらに、タンパク質やビタミンB群による疲労回復効果や、DHAやEPAによる血行促進効果により、全身に栄養が行き渡りやすくなります。
結果として、免疫力の向上にもつながるのです!
②記憶力の向上
鮭に含まれるDHAやEPAには、脳細胞を活性化し、記憶力を向上させる効果があります。
DHAは脳や網膜に多く含まれており、積極的に摂取することで脳内の神経細胞を活性化し、情報伝達をスムーズにしてくれる栄養素です。
さらに、ビタミンDは脳内の神経細胞を保護したり、コントロールするために欠かせない栄養素です。
そのため、ビタミンDを多く摂取することで、アルツハイマーや認知症予防につながるとされています。
③老化の防止
アスタキサンチンにはメラニン色素を除去し、シミやそばかすの発生を予防する作用があります。
さらに、鮭には肌の新陳代謝を促すビタミンB6も含まれるため、たとえメラニン色素が発生しても、シミやそばかすとして定着する前に体外へ排出されてしまうのです。
また魚にはフィッシュコラーゲンと呼ばれるコラーゲンも含んでいます。
フィッシュコラーゲンは、牛や豚などに含まれるコラーゲンよりも体内に吸収されやすいという特徴があります。
フィッシュコラーゲンを摂取することで肌の水分量が向上し、潤いに満ちたハリのある肌を効果的に保ってくれるのです。
秋鮭は低カロリーでダイエットにぴったり!
天然の秋鮭は養殖の鮭(サーモン)のように人為的に太らせると言う行為をしていないため、比較的低カロリーです。
100グラム当たり133キロカロリーと低カロリー食品です!
脂肪の量は鮭の種類によって異なり、養殖ものが多い銀鮭やアトランティックサーモン、トラウトサーモンなどは脂肪量が多い分、カロリーが高くなります。
一方、ほとんどが天然物の秋鮭は低カロリーなのでダイエットにオススメの魚です!
秋鮭は100グラム当たりタンパク質が22.3グラム含まれています。これは鶏むね肉にも匹敵する非常に優れタンパク質量です。
近年は、ダイエットにはカロリーを減らすだけではなくタンパク質を多く摂取することが必要だという考え方が主流になっているので、秋鮭はダイエットにぴったりと言えるのではないでしょうか。
秋鮭の美味しい食べ方
鮭の切り身は小骨や臭みが少ないので、家族に料理を振る舞う立場としては子供も食べやすく様々な料理に使いやすいですよね。
その中でも秋鮭は産卵前の為、脂が少なくさっぱりした味わいが特徴です。その為、ムニエルやフライなど特に油を使った料理との相性が抜群!
また、ホイル焼きやちゃんちゃん焼きのような蒸し焼きにする料理に使うと、パサつきやすい鮭の身がしっとりふっくらと仕上がります!
オススメの料理
ここからは、秋鮭と非常に相性の良い料理をご紹介します!
鮭のムニエル
醤油、バター、レモン汁などご家庭にある調味料で作る和洋いいとこ取りのソースでごはんが進む一品!
きのこのソテーも相性バッチリで鮭のうま味がアップします!きのこは香りの高いまいたけを使うのがオススメ!
鮭のホイル焼き
相性抜群の組み合わせであるバターとポン酢しょうゆで味付けした定番の鮭のホイル焼きは間違いなし!
マヨネーズとみそなどを合わせたコクのあるごまマヨだれで焼き上げるのもお子様が喜びます!
鮭フライタルタル乗せ
タルタルソースとサクサク香ばしい鮭のフライの組み合わせは子供も大人も喜ぶ一品です。
フライパンの底から1cm程度の揚げ油で作ることができるので、普段揚げ物をしない人でも作りやすいレシピです。
まとめ
秋鮭は9月~1月頃と短い期間だけで回ります。酒と言えばやはり産卵前の一番旬が美味しいのでぜひ味わってください!
当店が扱うイクラや新巻鮭は一番美味しい秋鮭から加工した商品になっております。
栄養価も豊富で使い道も多いので、ぜひお試しください!