
あなた好みのウニがこれで分かる!人気のウニを徹底解説!
みなさん回転寿司や海鮮丼で高級なネタといえば何を思い浮かべますか?
大トロやいくらなども思い浮かびますが、ウニもトップクラスで良いお値段しますよね笑
新鮮なウニの場合、口の中でしっかりと噛んだ時に磯の香りが広がるあの感じはたまりません!
ただ、ウニが好きな方でも、「〇〇産地のウニが美味しい」「〇〇の種類のウニが好き」と答えられる方は少ない気がします。
せっかくの美味しいウニですから、最大限まで楽しみたいですよね。
そこで今回は、ウニの産地や種類まで詳しくお話しします!
ウニの特徴
ウニはヒトデやナマコの仲間で棘皮動物に分類される生物です。
現在世界では約900種類ものウニが発見されていますが、大半のウニが食べられていません。
食用として出回っているのは16種類ほどで、日本で多く出回っているのはその中でも約6種類ほど(少ないですね!)
普段、食用として利用されている部分はウニの生殖巣に当たる部分。つまり、卵巣か精巣を食べています。(知らなかった人は多いのではないでしょうか?)
生殖巣の大きさはウニの種類によって異なりますが、殻の内部のほとんどを占めています。
日本はウニの消費量が世界的に見ても最も多いため、海外からの輸入も多い食材です。
それぞれの特徴や味わい
日本でよく食べられているウニの中から5つをピックアップしましたので、特徴を紹介していきます
エゾバフンウニ
北海道を代表するウニの一つ。
身の色が鮮やかなオレンジ色をしているのが特徴で、緑がかった殻に覆われています。
7〜9月が旬で、北海道や東北で主に獲れますが太平洋側では千葉県辺りまで捕ることができます。
バフンウニよりもサイズはやや大きめで、味は濃厚で甘みの強く、苦味はそれほどありません。
日本近海で捕れるウニの中では味が濃厚で最も美味しいといわれている種類です。
バフンウ二
バフンウニはタワシに似た形状をしています。
トゲのサイズは小さくサイズはやや小ぶりですが、ウニといえばバフンウニを想像する人が多いほど、日本ではメジャーなウニです。
旬は3〜4月にかけて。バフンウニは東北から九州にかけての広範囲で捕ることができ、中国や朝鮮半島でも獲れるそうです。
サイズが小さいバフンウニは身もかなり小粒。しかし、その味は非常に濃厚でしっかりしたコクがあり、食べ応えは十分!
バフンウニは漁獲量が減りつつある種類のため、ほとんどは加工してから出荷されているようです。
ムラサキウニ
バフンウニとは反対に棘が長く、大きさはキタムラサキウニよりはやや小粒で、5〜7cmほどです。
黒っぽい色合いをしていますが、太陽にかざすと濃い紫色であることから"ムラサキウニ"という名がつきました。
日本海側なら秋田県より南、太平洋側なら茨城県より南と広範囲に獲れるのも特徴。日本以外では台湾や中国でも獲れるのが特徴です。
ムラサキウニの身は黄色で濃厚でしっかりとしたコクが特徴。色味は産地に応じて微妙に違いがあり、西に行くほど濃くなる傾向があるそうです!
色々な産地の紫ウニを食べ比べするのも面白いかもしれませんね!
キタムラサキウニ
名前から想像出来る様に、ムラサキウニに見た目がよく似ています。
大きさに関して言えば、ムラサキウニより大きく10cmほどもあります。
太平洋沿岸では相模湾よりも北、日本海側では山口県よりも北で獲れます。日本以外では、朝鮮半島や中国東北部にも生息しているようです。
キタムラサキウニの一番の魅力はずっしりと大きな身。
しかも崩れにくいという特徴を持っているので寿司ネタとして使われることも多く、ボリューム感が楽しめます。
味は口に含むと舌でとろけてしまうような優しい味。甘みのある癖の少ないウニなので少し苦手な方も食べやすいかと思います。
アカウニ
その名の通り見た目が赤褐色をしている種類で、サイズは5〜7cmとウニのなかでは大ぶりの部類に属しています。
多くのエリアで獲れますが主な生産地は佐賀と長崎。アカウニは身がしっかりした種類で、何よりも甘みが強く濃厚な味わいが一番の特徴。
収穫量が他のウニより少ないことから、高級食材としても知られ、中でも長崎県壱岐で捕れるアカウニは珍味と称されるほど人気の高いウニです。
普段より贅沢な気分を味わいたいときには、アカウニを選ぶのも良いかもしれません。
ウニの旬を産地別にご紹介!
北海道
ウニの生産量日本一を誇る北海道。
北海道産のウニは貴重なため、産卵時期や繁殖時期、場所に応じて禁漁期間が設けられています。
しかし、場所によって獲れるウニの種類や旬の時期が違うので、禁魚期間が設けられても1年を通してウニが獲れます。
1月中旬~6月にかけて羅臼で獲れるのがバフンウニがシーズンになります。
3月に入ると襟裳・日高などではエゾバフンウニが獲れはじめ、6月~8月は、利尻島や積丹で獲れるムラサキウニが旬を迎えます。
秋〜12月ごろまで松前などでキタムラサキウニの漁が盛んに行われます。
北海道はまさにウニの聖地ですね!
東北
東北地方では、キタムラサキウニとエゾバフンウニが特に多く獲れます。
青森で獲れるキタムラサキウニ・エゾバフンウニの旬が4月~6月。三陸地方ではキタムラサキウニの旬が6月~8月ごろです。
北陸・中国地方
北陸地方で獲れるムラサキウニの旬は、5月~6月ごろです。
福井県の有名な「越前ウニ」は7月中旬~8月ごろに旬を迎えます。
中国地方では特に山口県のウニが有名です。
山口県では、ムラサキウニの旬が3月~4月、バフンウニの旬が6月~7月、赤ウニの旬が6月~8月ごろです。
九州
九州地方では、ムラサキウニの旬が4月~6月、赤ウニの旬が9月~10月ごろ。
温帯性の赤ウニは九州地方の西側で多く獲れますが、ほとんどが九州で消費されてしまうことから東日本にはあまり流通していません。
赤ウニが「幻のウニ」と呼ばれる所以は九州以外で滅多に流通されない希少性からなんですね!
ウニが苦い理由
この記事を読んでくれている方は、もちろんウニ好きだと思いますが、ウニが苦手な方も世の中には多くいますよね。
苦手な方の意見としてよく挙がるのが、「ウニは苦いから好きじゃない」
反対にウニは苦くないよね?と思っている方もいますが、これは住んでいる地域の違いが大きいかと思います。
なぜ苦いと感じるのか
ウニが苦くなってしまうのは、「ミョウバン」という添加物に原因があります。
ウニはとても繊細な生き物で、水揚げされるとすぐに鮮度が落ちていきます。
鮮度が落ちることを防ぐ効果と防腐効果の目的で、一部のウニにはミョウバンが使われています。
産地から遠い場所へ運ぶためにミョウバンは無くてはならない添加物ですがこのミョウバンが苦味の原因となっているのです。
海や港近くの方は、海の近くに住む人は、ミョウバンをそこまで使用していない新鮮なウニを食べることができるので、ウニが「苦い」という事にピンと来ない様です。
苦くないウニを食べたい方は...
苦くないウニを食べたいという方は「塩水ウニ」と呼ばれるウニを購入して下さい。
こちらは鮮度を保つためにミョウバンの代わりに「塩水」につけて鮮度をキープしています。
ミョウバンを使用していないので、当然「苦み」は少ないです!しかしミョウバンを使用しているものよりも、型崩れをしやすく少し見た目が悪いというデメリットもあります。
「塩水ウニ」の他に「折ウニ(板ウニ)」というものがあります。これは板の上にウニがきれいに整頓されて乗せて売られているものです。
板ウニはミョウバンを使用していることから、色や見た目が非常に美しい反面、苦みが強いのです。
全てがウニがそうだとは言い切れませんが、苦味のないウニ本来の味を楽しみたいのであれば【塩水ウニをオススメします】
ビン詰めのウニは?
塩水ウニや折ウニはわかったけど、たまに売ってる瓶に入ったウニは?と疑問に思ったかもしれません。
瓶詰めのウニは粒ウニ・練りウニなどの種類がありますが、基本的にアルコール処理されて長持ちするように加工されています。
アルコールが含まれているのが特徴で、ご飯にのせたり酒のつまみとしてちびちび食べるのが一般的です。
アルコール臭が苦手な方は、加熱調理してアルコール臭を飛ばしたり、生クリームとあえてウニクリームパスタにしたりオムライスと一緒に食べたりすると、より美味しく食べられるかと思います。
他にも瓶詰めには重要な役割が2つあります。
1つ目は強度。そして2つ目は見栄えの問題です。ウニは値段が高く少量のため、分厚い瓶がレンズ効果として働き、貴重なウニの量を多く見せる効果があります。
もちろん中には高級品もありますが基本的には瓶詰め=高級品ではないことを覚えておいてください!
まとめ
ウニは種類以外にもその加工方法により塩水ウニや折ウニ(板ウニ)に分かれます。
苦味が得意じゃないという方は、鮮度を保つためにミョウバンが使われたウニを食べていたはずです!
素材本来の味を楽しみたい方は塩水ウニを食べることをオススメします。
しかし、ウニの産地から遠いエリアに住んでいる方はスーパーなどでなかなか手に入らないと思います。そんな場合は通販などで塩水ウニを購入できますので、オススメします!