味・彩・縁起の良さ!三位一体の【数の子】効能などもご紹介
日本には縁起の良い食べ物がいくつかありますが、一番に思いつくものはなんでしょうか?私は真っ先に"数の子"を思いつきます。
アンケートを取ったわけではありませんが、これは多くの人が同意見では無いでしょうか!?(違ったらすみません。。笑)
今回はそんな数の子について詳しくご紹介致します。
数の子とは
数の子とはニシンの卵およびその加工品の事を言います。ニシンは「かど」ともよばれるところから、「かどの子」が変わっていき「数の子」になったとされています。
またニシンの卵巣には5万~10万の卵が含まれているので、数の多い子という意味もあるとされ、子孫繁栄の縁起として正月料理に用いられています。加工品には干し数の子と”塩数の子”とがあるが、水もどしに時間がかかる&色が褐色になるため今は干し数の子はほとんどつくられていません。
現在、日本ではニシンの漁獲が激減したため、一般的に流通しているのはロシア、アラスカ、カナダなどから数の子を輸入して製造しています。
正月料理には欠かせぬものですが、高価なものとなってしまったため、輸入シシャモ(原名カペリン)の卵から模造品がつくられていることもありますので、購入の際は気をつけて見てみるといいかもしれません。
数の子は縁起がいい
ニシンは漢字で「二親」と当てることができ、非常に多くの卵を持つことから、「たくさんの子に恵まれますように」「我が家が代々栄えますように」「夫婦が円満でいられますように」と願っておせち料理に使われています。
数の子は定番中の定番のおせち料理で、地域差なく使われる具材として知られています。子宝や子孫繫栄のいわれがある縁起物として食べるのはもちろんのこと、塩気のある味はお酒にも相性がぴったり!
数の子はおせち料理としてしか食べる機会がないかもしれませんが、子供から大人にまで好まれる人気料理です。祝い肴の一つの数の子には、めでたい意味が含まれています。
祝い肴とは?
もともとは元旦と五節句に神様に供えた「節句料理」が「おせち料理」でした。それが特に重要な節句である正月の年神様に供える料理に限って「おせち料理」というようになりました。子孫繁栄などを願った縁起のよい料理を取りそろえて重箱に詰めます。
祝い肴とは、おせち料理のなかでも代表的な具材三種のことで、他のお祝い料理よりも最初に食べるのが習わしです。
中身は、関東では「黒豆」「数の子」「田作り」、関西では「黒豆もしくは田作り」「数の子」「たたきごぼう」が選ばれます。数の子は関東・関西どちらの祝い肴にも含まれる具材で、お正月にはなくてはならないものとして重宝されています。
手作りのおせち料理にチャレンジしようと考えているなら、数の子の使い方と味付け方法はしっかりとマスターしておきましょう。
また、子孫繁栄の縁起物にちなんで5月5日(子供の日)を「数の子の日」とも呼んでいるので、子供の日や誕生日のお節なんかに使うのもいいですね!
味付け数の子と塩数の子とは?
数の子はコリコリ食感でお酒にもよくあい、癖になる味ですよね。数の子好きは多いかと思いますが、「味付け数の子と塩数の子どっちが好き?」と聞くと「そこまで深く考えたことがない」と答える人もしばしば。。
どっちが良いかは人やタイミングにもよりますが、それぞれの魅力をご紹介致します。
味付け数の子、塩数の子どっちが良いのか
そもそもですが味付け数の子と塩数の子とは何かと言うと、味付け数の子はその名の通り、すでに味付けがしており買ってからすぐ食べることができます。
対して塩数の子とは、数の子を、強めに塩漬けしたシンプルな味付けのものの事を指します。
どちらがオススメなの?と疑問に思う方もいるかと思いますが、
結論から言うと、「手間をかけるのが面倒!」「すぐ食べたい!」と言う方は、味付け数の子がオススメ。
少しでも手をかけて見た目も味もこだわってみたい。と言う方は塩数の子がオススメです。
味付け数の子は味が既についてるので、買った当日皿に盛り付ければすぐ食べれることから、急に必要になった時やあまり手間をかけたく無い人が一番美味しく食べれる商品です。
ですが、味付き数の子は塩数の子と比べお値段がする場合も多く、日持ちもあまりしないんですよね。
その点、塩数の子は保存のために塩漬けされているので比較的保存期間も長く、塩数の子を常備しておけばいつでも数の子を楽しむことができます。また、塩数の子は余計な着色が無い分、見た目も綺麗で黄色いダイヤとも呼ばれています。
ただ、塩数の子はかなり塩辛いので、そのまま食べる事をお勧めできません。酒の”あて”としてちびちび食べるのには最適かもしれませんが、ボリボリたくさん食べてしまうのはあまりにも塩分過多です。塩分はむくみの原因になるので美容にもよくありませんしね!
でも塩数の子の味が気になる!という方は一度塩抜き前にごく少量だけ食べてみてください。きっとすぐに塩抜きの必要性を理解します笑
塩抜き方法は手がかかると思われているかもしれませんが、下記のような感じで手間はあまりかかりません。
塩数の子塩抜き方法
- 水1リットルに対して小さじ一杯の食塩を入れて溶かし、300グラムから400グラムの数の子をよく浸します。
- 2時間ごとに3回から5回、同じ割合の食塩水を作って取り替えます。
時々口に含んで塩加減をみてください。
塩分を抜きすぎると数の子が苦くなってしまいますので、
抜き過ぎたときは薄い食塩水に1~2時間浸して下さい。 - 塩分をほどよく抜き終わりましたら、数の子の表面の薄い膜を丁寧に取り除いてからお召し上がり下さい。
冷蔵庫に入れてしまうと水温が低くなり塩が抜けにくくなってしまうので気をつけてくださいね!
数の子は栄養価も高い
数の子は、縁起物なだけではなく栄養価もかなーり高く、数の子は「抗肥満効果」「血糖値改善」「血中脂質改善」「記憶学習能力向上」に期待できます。
抗肥満効果
EPA、DHAは肝臓における脂肪の分解促進と合成阻害等の作用により、肥満の予防や改善に役立つことが知られています。
EPA、DHAの含有率の高さに加え、EPA、DHAの形態の差、さらにはたんぱく質との相乗効果が、カズノコのすぐれた抗肥満効果をもたらすことが明らかにされています。
血糖改善
EPA、DHAには内臓脂肪の蓄積を防ぐ効果が認められていることから、糖代謝にもいい影響があるものとされます。実験で実際、血糖値の改善効果が確認されています。
血中脂質改善
EPA、DHAには、肝臓でのコレステロールの合成を抑える一方、分解を促進する作用があることが知られ、食生活にとり入れることで高脂血症の予防や改善が期待されます。
記憶学習能力向上
社会の高齢化に伴い、認知症の予防が重要な課題となっています。
DHAやホスファチジルコリンには、脳機能の改善効果が示唆され、これを豊富に含むカズノコ油の投与実験で記憶学習能力の向上が確かめられています。
数の子はプリン体が50mg以下と極めて少なくプリン体を気にしている人も安心して食べられます。(だからと言って食べ過ぎは注意です!)
他にも数の子はコレステロールは筋子(510mg)の約半分の249mgと非常に少なく、健康に気を使っている方も安心して食べられるかと思います!
こだわりたいなら塩数の子を買うべし!
数の子を買うときに一番迷うのが味付けを買うか塩数の子を買うかになるかと思うのですが、質の良い数の子を買うとなれば大きな買い物になりますよね。正月や子供の日、誕生日に買うのであれば尚更外したくない。。
そんな方は塩数の子が絶対おすすめです!
塩を軽く蒔くだけで素材本来の味を楽しめる塩数の子はまず間違いありませんし、ネットでレシピを調べるだけでお好みの味を簡単に作れる塩数の子はまさに万能!
塩数の子は見た目も最も綺麗で黄色いダイヤとも呼ばれているので、見た目も抜群です。
お祝い事や贈り物、たまの贅沢なおつまみとしても使えますのでおすすめです!