干物の上手な焼き方は?【フライパン/グリル/オーブン】各調理法もご紹介

焼き魚が食べたいけど鮮魚を買うのは調理が大変そうでちょっと…と避けたくなりますよね?そんな時の強い味方が『干物』です。

焼くと香ばしい匂いで食欲を刺激され、身はふっくらジューシーでご飯が進みますよね。また干物でしか味わえない独特の旨味が魚の味を最大限に引き出してくれます。

干物は保存食としてのイメージが強いですが、干物にすることで旨みが引き出される事が科学的に証明されているんですよ。

今回はそんな干物を美味しく焼く為の方法を徹底解説していきます。

干物の焼き方

自宅で干物を焼くといっても色々な方法があります。グリル、オーブンの他にフライパンで焼く家庭もあるので、それぞれの焼き方をご紹介!

①フライパンで焼く場合

フライパン

フライパンで焼く手順をご紹介します。

  1. フライパンを熱する
  2. クッキングシートや専用のホイルシートを敷く
  3. 魚の身の部分を下にして中火で6〜7分ほど焼く
  4. 身に焦げ目がついたら裏返して皮を下にする
  5. 皮にも焼き色がついたら出来上がり。

中火で脂や旨味成分が逃げ出さないようにすれば、フライパンでも美味しい干物が楽しめます。

干物は冷凍のまま焼く方が旨味を凝縮出来るのですが、フライパンの場合は均一に焼けるので、解凍しておいても良いでしょう。こちらに関しては後ほど詳細を説明します。

②グリルで焼く場合

グリル

  1. グリルの網にサラダ油などを塗る
  2. 中火で熱しておく(2-3分)
  3. 魚の身の部分を下にして中火で焼く
  4. 身に焦げ目がついたら裏返す
  5. 皮を下にして弱火〜中火で焼く
  6. 綺麗に焼き目がついたら出来上がり

グリルは冷凍干物も美味しく焼き上げられます。魚を焼くために設計されたグリルは、焼き方にも無駄がありません。網の上で焼くため、余分な脂も落とせます。

③オーブンで焼く場合

オーブン

  1. オーブンの温度を180°〜200°にして2〜3分加熱する
  2. アルミホイルを敷き、干物を並べる
    (焼き網を使う場合はサラダ油を薄くぬる)
  3. 身を上にして10分〜15分程度焼く
  4. 焦げ目を確認したら裏返して5分ほど焼く
  5. 皮に焦げ目がついたらオーブンを止め、予熱で5分ほど加熱したら完成

オーブンは時間や温度を正確に調節できるので、干物の焼き上がりにムラが出にくい&焼き魚特有の匂いも出ず掃除も簡単でとっても便利!

グリルやフライパンを使うより簡単に干物を焼き上げられるので、温度と時間を決めて香ばしく焼き上げたい時におすすめです。

お住まいの物件によっては、魚焼きグリルで調理することを禁止しているところもあるようです。禁止はされていないけれど、煙が出たり部屋に臭いが充満するのが嫌だ、という人もいるかもしれません。

そんな方も安心してください!オーブンシートやアルミホイルを使えばフライパンやオーブンでも美味しく干物が焼けますし、オーブンのグリル機能を使うのであれば、放っておくだけで焼きあがるといったメリットもありますよね。

グリルならではの直火の美味しさもありますが、住まいの環境や場合に併せて焼き方を変えていくことも大切です。

冷凍した干物は無理に解凍しなくていい

先ほども少し触れましたが、冷凍した干物は解凍する必要ありません解凍してから調理する方も多数いますが、冷凍干物は解凍せずに焼くことをオススメします。

理由としては解凍するときにうま味を逃さないためと、凍っている水分に身をふっくらとさせる働きがあるためです。解凍してから焼くとうま味が減って、身がパサパサになってしまうこともあるので、冷凍した干物はそのまま焼くのがベスト。

解凍してから焼く場合は水気を拭き取る

短時間で焼き上げたいなどの理由で解凍した時は、干物についた水分をペーパータオルなどでしっかりと拭き取ってから焼いてください!表面に水分がついたまま焼くと、魚のうま味が水分と一緒に外へ逃げ美味しさが半減してしまいます。

また、解凍しすぎると"うま味"が外へ出てしまうことから、おすすめは半解凍の状態で焼くことです。冷凍状態の干物は冷蔵庫で4時間ほど、常温であれば2時間ほど置いておけば半解凍に近い状態になります。その際に、水分がついているようであれば拭き取ってから調理しましょう。

皮の面から焼く?身の面から焼く?

魚を焼く時に「皮の面から先に焼くのか、身の面から先に焼くのか」と言う問題がありますよね。色々考え方があるのでどちらが正解という事はありませんが、干物を焼く場合、私は身の部分から焼くことをオススメします!

魚を焼くときの基本は「盛り付けたときに上になる面から焼く」ことなのだそう。たとえば魚の切り身なら皮から、干物や開きなら身から焼くということですね。

理由としては最初に焼く面にきれいな焼き色がつくから。干物は盛りつけた時に身の面が上になることが多いので綺麗な焼き色をつけるために身から焼くのです。(なのでこれが切り身であれば皮の面から焼きます!)

補足:干物はアニサキスは大丈夫なのか

結論からお答えすると、 干物に関してはアニサキスの心配はありません! 

干物が安全な理由は、乾燥させることと食べる前に加熱することによってアニサキスが完全に死んでしまうからです。加熱するには60度以上で1分という条件がありますが、干物の場合は乾燥させた時点で死滅します。

まとめ

魚料理を楽しむためには、焼き方をマスターすることが大切です。干物には色々焼き方がありますが、全ては美味しくキレイに焼き上げる為!

色々長く書きましたが干物は焼けば食べれる状態のものがほとんどですので、いざ調理してみるととっても簡単です。魚料理は手間がかかるので、なかなか手が出しづらいといった理由で避けているのであれば非常に勿体無いです…

簡単に食べれて栄養も豊富で美味しい干物をこれからもみんなで楽しみましょう!

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